久々に面白かった本

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『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか 』

人生ランダムウォーカーを自称している身としては、かなり面白い1冊でした。

能力があることをはっきりさせるには繰り返せるかどうかが鍵になる。・・・長期的な性質が存在するか、存在するならばそれを特定できるかということである。
投資家だけに限らず、過去いっときは我が世の春のように振舞っていた企業家(起業家)の方はたくさんおりましたが、必ず「黒い白鳥」がやってきてましたね。(見事に吹き飛んだ)
まあ、稀な事故ではなく必然なコト(元々内包していた問題)のようにも見えましたが。

また、過去に偉大なカリスマ経営者と称賛された人はたくさんいて、もちろん尊敬すべき方々だと思います。・・・けど、もしですよ、もし仮に、自身で会社を1,000社起業して、すべての会社を上場させた人が居たら、そっちの方が優秀な経営者だと思えませんか?
自分が投資家だったら迷わずそっちに張ります。

成功は運の作用が非常に大きい。失敗は必然ぽいですけど。
ノムさん流に言えば「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」です。

限られた時間である1回きりの人生では、現在の状況は過去にありえた選択肢の中から選んだ唯1つの可能性に過ぎないわけで、その成功が運によるものなのか、能力に起因するのかは解からないですよね。ただ、何度も何度も繰り返し成功してみせることで、それがその人の能力に因るものであると実証できると。


まあ、でも、私的処世術としては、例え結果的にある一時点で失敗が確定したとしても、それを『塞翁が馬』として捉えると、特に悲観することはないんじゃないかと。
(→木端微塵に吹き飛ぶ大失敗は除きます)

そして、いつか成功するときまで、諦めずに続けることが最も大事なんじゃないかなと。
(→それには健全な心身が不可欠)

で、成功したと思ったら、それ以上欲出さないで、円満に退場(引退)すべきかとw


あと、本を読んで、自分の懐疑主義な一面を発見しました。

投稿者 Taka : 2008年05月01日 17:32

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