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2007年09月13日
リーダーの条件
昨日の日経新聞11面『経営の視点』に、
「安部辞任が映す リーダーの条件」と題するコラムがありました。
ここでは「負けの体験 トップに不可欠」との見出し以下、
真のリーダーは「負け」をくぐり抜けることで、ストレス耐性や自分をどう管理するのかの知恵が身に付く、と論じています。
個人的には「負け」や「失敗」を素直に受け止め→自省し自己カイゼンして→次のステップの糧にすることがキモなのかなと思います。
ここでは同種類の「負け」や「失敗」を繰り返さないってのがポイントです。
というよりも、同じ失敗を繰り返すということは、何らカイゼンされていない証ですから。
組織や団体のトップに立つ人は、周囲からの期待や自分自身への期待(自信?)から、
常に成功イメージを描いて行動している人は多いと思います。
これは悪いことじゃなくて、その『思い』のエネルギーによって、
実際に難局を乗り越えて、世間でいう「成功」をしている人も多いことでしょう。
・・・しかしです。
それは本物の成功でしょうか?
失敗から目を背けたただの独りよがりな成功ではないですか?
過去のミスや怠慢を真摯に受け止めていたら、また違った成功イメージではなかったですか?
自省として、常に忘れないようにしたいと思います。
また、当コラムでドラッカー氏の「大統領のための六つのルール」(by『未来への決断』)の紹介がありました。
ルールのひとつに、「したいことではなく、しなければいけないことをせよ」とあります。
まさに、その通りだと思うのですが、それでは「したいこと」と「しなければいけないこと」はどう区別するべきでしょうか?
個人的な見解としては、「しなければいけないこと」は得てして自分の為ではありません。
大統領であれば国民が必要としていることですし、組織のリーダーであれば、部下の為・組織のステークホルダーの為・社会の為に必要なこと、です。
ですので、常に他者の為に動ける人物がリーダーたる人ではないでしょうか。
まあ、リーダーに限らず他者のために働けない人は、得てして他者から必要とされなくなりますので、最終的には孤立無援の状態になってしまうのですが・・・。
ほんと、常に心がけておかないといけませんね。